はじめに
企業型確定拠出年金(企業型DC)を利用していた方が会社を辞めた場合、その後どうすればいいのか迷うことがあるかと思います。私は実際に会社を辞めたとき、この企業型DCを「個人型確定拠出年金(iDeCo)」に移す手続きをしましたが、正直なところ面倒で時間がかかりました。
今回は、退職後に企業型DCをどう扱えばいいのか、私の体験談を交えて解説します。
会社を辞めたらどうなるの?
まず、企業型DCは退職すると掛金の拠出が止まります。ただし、それまでに積み立てたお金が消えるわけではありません。退職後は、以下の選択肢から資産をどうするか決める必要があります。
1. 個人型確定拠出年金(iDeCo)に移す
2. 転職先の企業型DCに移す
3. 放置(国民年金基金連合会に移管される)
私は「放置は絶対に避けたかった」ので、iDeCoに移すことを選びました。
私の体験談:iDeCoへの移行
退職後に企業型DCをどうするか悩みましたが、最終的に個人型(iDeCo)に移行する手続きをしました。理由は簡単で、当時すでに12万円ほど積み立てたお金があったからです。これを放置すると、手数料が引かれてどんどん目減りしてしまうので、それだけは避けたいと思いました。
手続きが大変だった
移行の手続きは、正直言ってとても面倒でした。私は当時の会社が「三井住友信託銀行」を使っていたので、そのまま同じ運用機関で個人型に移行する形を選びました。それでも、必要書類を集めたり、何度か問い合わせたりと時間がかかりました。手続きが終わるまでに数ヶ月かかったので、退職したら早めに動くのが大切だと痛感しました。
手続きの流れ(私の場合)
1. 会社から退職証明書や企業型DCの情報をもらう。
2. 三井住友信託銀行に個人型DCへの移行希望を伝える。
3. 書類を記入・提出し、移行の承認を待つ。
4. しばらくして資産の移行が完了。
特に大変だったのは、書類の記入とその確認作業です。内容が複雑で、一度間違えると手続きが遅れることもあるので注意が必要です。
放置するとどうなる?
企業型DCを退職後に何もしないと、資産は「国民年金基金連合会」に自動的に移されます。ただし、この場合は次のようなデメリットがあります:
• 毎年1,000円ほどの手数料が引かれ、資産が減る。
• 運用が止まるため、資産が増える可能性がなくなる。
私の場合、放置してしまうとせっかく積み立てた12万円が手数料で減っていくだけになることが分かり、急いで手続きを進めました。今思えば、放置しなくて本当に良かったと思っています。
私が学んだこと
この経験を通して学んだことを、以下にまとめます。
1. 手続きは早めに進めるべき
確定拠出年金の手続きは意外と時間がかかります。特に退職後は気持ちもバタバタしているので、できるだけ早めに動き始めることが大切です。
2. 資産を放置しない
退職後に何もしないと、積み立てたお金が目減りしてしまいます。どんなに面倒でも、自分の資産を守るために動くべきです。
3. 自分のライフプランを考えて選ぶ
確定拠出年金は60歳まで引き出せないので、貯金や生活費に余裕がない場合は無理に積み立てを続けない方が良いこともあります。一方で、将来に向けてコツコツ貯めていきたい人には良い選択肢です。
まとめ
会社を辞めたときの企業型確定拠出年金の扱いは迷いやすいですが、放置だけは避けましょう。自分の資産を守るためには、早めの手続きが大切です。私自身、手続きに苦労しましたが、今では移行して良かったと思っています。
確定拠出年金に関して、これから退職を考えている方や手続き中の方の参考になれば幸いです!