はじめに
退職が目前に迫ったある日、私は作業中に労働災害を起こしてしまいました。左手の人差し指をカッターで切り、3針縫う怪我を負ったのです。
この記事では、当時の状況、事故の原因、そしてそこから得た学びをお伝えします。さらに、この出来事が退職間際の私にとってどんな結末をもたらしたのかも包み隠さずお話しします。
労働災害が起きた状況
事故が起きたのは退職の1週間前のこと。私は1人で断熱材をカッターで切る作業を行っていました。適当な大きさに切るだけの単純作業でしたが、その日は集中力を欠いていました。
現場には切創(せっそう)手袋が用意されていましたが、「作業しづらいから」と使わず、代わりにパームス手袋を着用して作業していました。さらに、使用していたカッターの切れ味が悪く、力を入れる場面が多くなっていました。その結果、誤って左手人差し指を深く切ってしまったのです。
事故後の対応
怪我をした瞬間、私はどうすれば良いのかパニックに。ですが、その時は冷静な判断ができず、会社には報告せずに1人で病院へ行ってしまいました。
病院で傷を縫合してもらった後、事務員さんにだけ軽く状況を伝え、「とりあえず済んだ」と思っていました。
しかし、数時間後に所長から電話がかかってきました。状況を説明すると、すぐに「これは労災だ」と言われ、会社として正式な対応を取ることになりました。
会社からの指摘と処分
問題になったのは以下の2点です:
1. 会社に報告せず、1人で勝手に病院に行ったこと
2. 切創手袋を使用せず、ルールを守らなかったこと
これらの行動が会社として大きな問題視され、私は始末書と念書を提出するよう求められました。
最後の仕事は始末書を書くこと
労働災害を起こしたこと自体、そしてその後の対応の誤りにより、私は退職する直前に始末書と念書を書く羽目になりました。
退職を目前に控えた私の最後の仕事は、始末書と念書を作成することだったのです。
「退職前に迷惑をかけずに穏やかに終えたかった」という私の願いは、完全に打ち砕かれてしまいました。
労働災害の原因
今回の労働災害を振り返ると、自分自身の油断と判断ミスが大きな原因だったと痛感しています。特に以下の点が問題でした:
1. 切創手袋を使用しなかった
「作業しづらい」という理由だけで安全装備を軽視してしまいました。結果的に、その装備があれば防げた事故でした。
2. 集中力を欠いていた
退職が近いことで気持ちが浮ついており、作業に対する意識が低下していました。
3. 適切な対応を取らなかった
事故後、会社に報告せず1人で行動してしまったことが大きな問題でした。これは現場のルールを守らなかったことによるミスです。
学びと反省
この経験を通して、以下のことを学びました。
1. ルールを守ることの大切さ
現場での安全ルールや指示された対応は、自分や周りの命を守るためにあるものです。どんなに些細に思えても、必ず守るべきです。
2. 報告・連絡・相談の重要性
事故が起きた際には、まず会社に報告することが大切です。勝手な行動は後々問題を大きくしてしまうことを痛感しました。
3. 安全第一の意識を持つ
「安全第一」という言葉は現場では単なるスローガンではなく、最も重要な原則です。油断や軽視が事故に繋がることを忘れてはいけません。
まとめ
退職直前に起こした労働災害は、私にとって大きな反省と学びを与える出来事でした。
「最後の仕事が始末書と念書を書くことになる」とは思ってもいませんでしたが、この経験を通じて安全の大切さやルールの重要性を改めて学ぶことができました。
この記事を読んでいる皆さんには、同じ失敗を繰り返さないよう「安全第一」を意識してほしいと思います。そして、万が一事故が起きた際には、適切な報告と対応を心掛けてください。